インターネット上の掲示板やSNSでは、「へその臭いを消すために消毒液を流し込む」「ピンセットで一気に引っこ抜く」といった誤った民間療法が散見されます。しかし、これらの行為は医学的に極めて危険なNG習慣です。
へその清掃に消毒用アルコールやマキロンなどの強い消毒液を使ってはいけない決定的な理由は、へそ内部の繊細な角質層を著しく脱脂・破壊し、皮膚のバリア機能を崩壊させてしまう点にあります。消毒液の強い化学刺激によって接触性皮膚炎(かぶれ)が生じると、浸出液(ジュクジュクした体液)が分泌され、かえって常在菌の異常増殖を招いて悪臭や痛みを悪化させる悪循環に陥ります。
また、掃除の適切な頻度は「月に1〜2回」程度で十分です。毎日体を洗う際に入浴時のシャワーで軽く流す以上の過剰な物理ケアを行うと、必要な表皮細胞まで削り取ってしまいます。常にツルツルにしようと過敏になること自体が、かえって皮膚トラブルの温床となります。
なお、赤ちゃんのへそのごまケアに関しても同様に繊細な注意が必要です。生後間もない乳児のへそは乾燥完了後であっても組織が非常に未熟です。無理にほじくることは絶対に避け、沐浴後に綿棒の先端にベビーオイルを少量含ませ、表面に見えている柔らかい汚れだけを優しく撫でるように拭き取る程度にとどめてください。