二人の原点は、1960年(昭和35年)に結成された伝説のお笑いグループ「漫画トリオ」にあります。リーダーの横山ノック、弟子として芸の世界に飛び込んだ横山パンチ(後の上岡龍太郎)、そしてボケ担当の横山フックの3名で結成されたこのトリオは、当時の演芸界に革命をもたらしました。
「パンパカパーン、今週のハイライト!」という小気味よいフレーズで始まる時事漫才は、政治や社会問題を鋭く風刺する斬新なスタイル。ノックの卓越した企画力と泥臭いキャラクター、そして若き日の上岡が放つシャープな切れ味とスピード感あるツッコミが見事に融合し、またたく間に全国的な人気を獲得しました。
歴代の横山フック(初代・青芝フック、2代目・我修院達也ら)が交代する中でも、ノックとパンチの主軸は揺らぐことがありませんでした。ノックは上岡の並外れた知性と話術の才能を誰よりも早く見抜き、単なる弟子としてではなく、対等なブレインとして全幅の信頼を寄せていたのです。