作中で描かれるロックスと黒ひげの関係を語るうえで、絶対に外せない決定的な手掛かりが、黒ひげ海賊団の巨大母船「サーベルオブジーベック号」の存在です。この船名には、ロックスの本名であるロックス・D・ジーベックのファミリーネームがそのまま冠されています。
新世界を航行する海賊が、過去の伝説の名を船名に拝借するケースは他に類を見ません。単なるリスペクトや偶然の一致にしてはあまりにも直接的であり、サーベルオブジーベック号の由来には、ティーチ自身の出生や強い執着が隠されていると見て間違いありません。
さらに見逃せないのが、黒ひげが自らのアジトとして君臨している海賊島ハチノスです。ハチノスは、かつてロックスが名だたる猛者たちを集めてロックス海賊団を結成した「発祥の地」。黒ひげはロッキーポート事件を経て、元ロックス海賊団の王直からこの島を奪い取りました。船名と拠点の双方がロックスと完全に一致している事実は、黒ひげが意図的にロックスの遺産を回収している証拠と言えます。