ヘバーデン結節は、ある日突然完成する疾患ではありません。本格的な関節の変形が始まる前には、いくつかの特徴的なサインが現れます。早期に対処できれば、激しい炎症期間を短縮し、変形の進行を最小限に食い止めることが可能です。
まずは自身の手指の状態について、以下の初期症状チェックリストを確認してみましょう。
【ヘバーデン結節の初期症状チェックリスト】
・朝起きたときに指先がこわばり、曲げ伸ばしに違和感がある
・人差し指から小指にかけての第一関節(DIP関節)に重だるい痛みや熱感がある
・ペットボトルのキャップを開けたり、洗濯バサミをつまんだりする動作で激痛が走る
・第一関節の背側(爪の付け根付近)の左右に小さなコブ(結節)ができ始めている
・爪の根元付近に関節液が溜まった水ぶくれのような「粘液嚢胞(ミューカスシスト)」が見られる
痛みの現れ方には個人差がありますが、関節の軟骨がすり減り骨同士がぶつかり合う急性期には、指の第一関節にズキズキとした激痛が走ります。この段階で「ただの腱鞘炎や突き指だろう」と放置したり、間違った処置を施したりすることが症状を長引かせる引き金になります。
発症の背景には女性ホルモン(エストロゲン)の減少が深く関わっています。エストロゲンには関節の柔軟性を保ち炎症を抑える働きがあるため、閉経前後や更年期を迎える40代〜50代以降の女性に患者が集中する傾向があります。