ハルビン駅の銃声が語る衝撃の深層!初代総理の落命と未解決の謎の特集記事をご紹介します。最新トレンドが満載です。

午前9時、ロシア軍の儀仗兵が整列するハルビン駅構内に、伊藤博文を乗せた特別列車が滑り込んだ。満洲利権をめぐる日露協商の地ならしという重大な外交使命を帯びていた伊藤は、出迎えた露要人と握手を交わし、閲兵の列をゆっくりと進む。その刹那、ロシア兵の隊列の背後から現れた男がブローニング拳銃を連射した。

弾丸は伊藤の胸部や腹部を正確に貫通。致命傷を負った伊藤は随員の腕の中に崩れ落ち、即座に車内へ運び込まれたものの、わずか30分余りで絶命した。凶行の一報を受けた明治天皇は深い衝撃と哀悼の意を示し、国葬の儀が執り行われることとなる。維新の元勲にして近代日本の青写真を描いた巨頭のあっけない死は、列強諸国にも巨大な地政学的空白の出現を印象づけた。