ハローマックを語る上で欠かせないのが、ノコギリ状の凹凸を冠した塔のようなファサードを持つ「お城型」の建築デザインです。童話に出てくるヨーロッパの古城を思わせる独特のシルエットには、緻密な商業的意図が込められていました。
郊外の幹線道路沿いでは、時速40〜60kmで走る車のドライバーや同乗者の視界に瞬時に飛び込んでくるインパクトが求められます。遠くから見ても「あそこはおもちゃ屋だ」「子どもたちの夢の城だ」と一目で直感できるアイキャッチとして、あの凹凸の塔とカラフルな外装が設計されたのです。
さらに、建物の基本構造はチヨダが得意とする規格化された鉄骨平屋建てであり、低コストかつ短工期で出店できる実用性も兼ね備えていました。ファンタジー感あふれる外観と効率的なチェーンストア設計の融合こそが、お城型デザインが全国へ爆発的に広がった秘密でした。