大ヒット時代劇ドラマ『ダウントン・アビー』でマギー・スミスが演じたグランサム太皇太后バイオレット・クローリーは、彼女のキャリアを代表するハマリ役となった。辛辣でありながら愛嬌にあふれる名セリフの数々は、視聴者を虜にし続けた。
現場からは数多くの未公開エピソードが伝わっている。実は彼女自身、作品の放送期間中に自らの出演映像をほとんどチェックしなかったという。「自分の演技を見ると、あれこれ修正したくなって気が休まらないの」とチャーミングに明かしていた。また、『ハリー・ポッター』撮影時には極秘裏に乳がんの闘病生活を送っていたことも後年知られるようになった。重いウィッグと衣装に身を包み、抗がん剤治療の副作用に耐えながらも、一言も不平を言わずにカメラの前に立ち続けたプロ意識は、まさに伝説として語り継がれている。