ライダーが最も気にするのは、宿命のライバルであるハーレーダビッドソンとの明確な差異だろう。最大の違いは「シャシー設計思想」と「高回転域での出力特性」にある。ハーレーが伝統的なフィーリングと重厚な鼓動感を前面に押し出すのに対し、インディアンは軽量なアルミキャストフレームを多用し、車体剛性と軽快なバンク角を極限まで追求している。
新型モデル群に投入されたスペックは圧巻だ。水冷Vツイン「PowerPlus」エンジンは、低回転域から湧き上がる強大なトルクだけでなく、レッドゾーン付近まで淀みなく吹け上がる現代的なパワーフィールを実現。ブレンボ製ラジアルマウントブレーキやボッシュ製コーナリングABS、走行モードの細やかなセッティングなど、スーパースポーツ顔負けの電子デバイスが奢られている。アメリカンクルーザーという枠組みを軽々と飛び越え、ワインディングロードを意のままに攻められる運動性能こそが、インディアンを選ぶ最大の決定打だ。