性別議論の最大の根拠として頻繁に引き合いに出されるのが、公式関連書籍の存在だ。『HUNTER×HUNTER』の公式キャラクターガイドブックである『ハンター協会公式発行 ハンター大全』において、ピトーに関する記述はファンの間で大きな波紋を呼んだ。
同書において、ピトーを指す三人称に男性を意味する表現が使われていたことから、「公式設定では男性である」とする説が一時期急速に広まった。一人称が「ボク」である点も、少年漫画におけるボーイッシュな女性キャラの表現手法とも解釈できる一方で、男性説を補強する材料として扱われることが多い。
しかし、冨樫義博という鬼才の作風をよく知るファンはこれだけで断定することを避ける。クラピカやカルト=ゾルディックなど、意図的に性別を曖昧化、あるいは倒錯させる手法は彼の十八番だからだ。公式ガイドブックの記述すらも、読者を惑わす仕掛けの一つではないかという見方は根強く残っている。