ハンター協会に所属する念能力者であり、気鋭のハンター・ノヴの弟子として登場したパーム=シベリア。長い黒髪で顔を覆い、包丁を手にして他者を威嚇するドロドロとした執着心は、一見すると恐怖の対象でしかない。しかしその内面には、師であるノヴへの深い献身と、一度決めた使命を最後までやり遂げようとする恐ろしいほどの真っ直ぐさがあった。
キメラ=アントの根城へと潜入する極秘作戦において、彼女は自らを危険に晒す決断を下す。王宮への単独潜入。それは生きて戻れる保証のない、事実上の決死隊だった。潜入捜査官として宮殿の奥深くまで入り込んだ彼女を待ち受けていたのは、敵の容赦ない捕獲と改造手術という、あまりにも凄絶な結末だったのだ。