作中でその能力を明確に見せた除念師は、人間ではアベンガネ、キメラアントではヒナ(旧名:ペギーの部下ハリン)の2名です。彼らの能力には共通して「他人の念を消去するのではなく、自らの肉体やオーラで受け止める」という凄まじい代償構造が存在します。
1. アベンガネ(グリードアイランドの除念師)
アベンガネはグリードアイランド(G.I)のプレイヤーとして雇われていたベテランハンターです。森の精霊や自然の生命力を借りる呪術的な儀式を通じて除念を行います。彼の能力の本質は、「他人の念を喰らい、巨大な念獣として具現化させて自身に憑りつかせる」というものです。
ゲンスルーの放った時限爆弾(命の音 / カウントダウン)を除念した際、アベンガネの背中には巨大で不気味な念獣が出現しました。この念獣は、元々の術者であるゲンスルーを倒すか、能力の発動条件が完全に解除されるまで、絶対にアベンガネの身体から離れません。術者の攻撃力に比例して念獣は重く醜悪になり、除念師自身のオーラを常時激しく削り続けるという、凄絶なリスクを背負うことになります。
2. ヒナ(キメラアントの除念師)
キメラアントの師団長直属の補佐役だったヒナは、生まれながらにして極めて高いオーラ適性を持ち、除念能力を発現させました。ヒナの除念スタイルは、他者の念を「自らの胎内に吸収し、肉体を妊婦のように肥大化させる」という衝撃的なメカニズムです。
ナックルがヂートゥに放った「天上不知唯我独損(ハコワレ)」を除念した際、ヒナのお腹は臨月のように大きく膨れ上がりました。彼女はこの膨らんだ腹部を非常に嫌がっており、除念した念の負荷が肉体的な苦痛と精神的なストレスとしてダイレクトに蓄積されることが描写されています。ただし、キメラアント特有の強靭な生命力と肉体耐久度があるからこそ成立している荒技ともいえます。