単なる「プレイボーイ」のイメージを一変させたのが、1982年に勃発したフォークランド紛争だ。当時22歳だった王子は、イギリス海軍のヘリコプターパイロットとして空母「インヴィンシブル」に搭乗。ミサイル攻撃のデコイ(囮)という極めて危険な任務に自ら志願し、前線へと飛び立った。
戦地から帰還し、口に薔薇をくわえて母であるエリザベス2世の待つ港へと降り立った姿は、イギリス国内で大々的なスクープとして報じられ、国民的ヒーローの地位を確立する。母である女王にとっても、命がけで国に奉仕した次男は特別な誇りであり、晩年まで彼を深く庇護し続けた最大の要因となったとされる。