インド太平洋地域の地政学的流動性が増すなか、海洋安全保障分野における協力関係は極めて重要な領域へと踏み込んだ。南シナ海で法の支配と航行の自由を堅持するという共通の益に基づき、海上保安庁によるベトナム海上警備隊への大型巡視船の供与や人材育成プログラムがさらに拡充されている。
防衛装備品や技術の移転協定に基づく具体的な協力案件も着実に成果を上げ始めた。レーダーシステムの配備支援や情報共有の強化は、地域の抑止力維持に直接的な寄与を果たしている。主張を声高に叫ぶのではなく、法秩序に基づく安定的な海洋環境を実質的に構築していくこの地道なアプローチは、地域の安定を望む周辺国にとっても信頼性の高い枠組みとして評価されている。