実際に目の前でパニック発作が起きた際、周囲が取るべき行動をステップ順に整理したマニュアルです。事前の共通認識として共有しておくことが推奨されます。
- ステップ1:安全で静かな場所への誘導
人混みや視線の集まる場所、密閉された空間から、風通しの良いベンチや非常階段付近などへ移動させます。移動が困難な場合はその場にしゃがませます。 - ステップ2:姿勢の確保と衣服の緩和
ネクタイ、ベルト、ボタンなどを緩め、呼吸を圧迫する要素を取り除きます。前かがみの姿勢をとらせると呼吸筋が使いやすくなります。 - ステップ3:呼吸のリズムリード(呼気重視)
背中に手を当てるか、目の前で自分の呼吸を見せながら「3秒かけて鼻から吸い、6秒かけて口からゆっくり吐く」リズムを刻みます。当事者に数えさせるのではなく、支援者が「いーち、にー、さーん……」と声をかけます。 - ステップ4:グラウンディング(感覚の再接続)
思考がパニックに支配されている状態を解くため、「冷たいペットボトルを握らせる」「足の裏が地面に着いている感覚を意識させる」など、五感を通じた現実への着地を促します。 - ステップ5:平時における「緊急時ルール」の策定
発作が起きていない平穏な時に、「発作が起きたら背中をさすってほしいか、触らないでほしいか」「頓服薬はどこのポケットに入っているか」を事前にカードやスマホのメモにまとめておきます。