キャラクターの強烈なインパクトを盤石なものにしているのが、声優・水野理紗の怪演だ。クールな女性役や繊細な少年の演技で高い評価を得てきた彼女が、本作のスタジオでは喉を限界まで震わせ、腹底からの絶叫をマイクに叩きつける。
短時間の出番でありながら、スタジオ内の空気を一瞬で塗り替えるパワー。毎回異なるシチュエーションに対して、単に声を張り上げるだけでなく、驚愕、恍惚、恐怖といった微細なニュアンスを「〜すぎる!」のワンフレーズに凝縮させる職人技がある。テスト収録の段階から全力投球で挑まれるその演技は、共演者や音響スタッフを唸らせ続けており、彼の叫びが単なる記号的なギャグにとどまらない生命力を獲得している最大の要因はここにある。