漢字「島」の構造を分解すると、上部に「鳥」の頭部と胴体、中央から下部にかけて「山」が配置されていることが分かります。この独特な組み合わせのルーツは、古代中国の会意形成文字(意味と音を組み合わせた文字)にあります。
広大な海や湖を旅する渡り鳥は、休む場所がなければ力尽きてしまいます。水面から突き出た「周囲を水に囲まれた山」に渡り鳥が止まって羽を休めている情景をそのまま文字にしたのが「島」の成り立ちです。山(やま)という地形の要素に、飛来する鳥(とり)の姿を重ね合わせることで、陸地から離れた孤立した土地を表現しました。
また、発音の観点からも「鳥(チョウ)」の音が「島(トウ)」の音通(音が似ていること)に通じるため、意味だけでなく音声要素としても鳥が選ばれたという言語学的な背景が存在します。