女優としての評価を決定づけたのが、Netflixオリジナルシリーズとして世界中で大反響を呼んだ『マスクガール』だ。3人が1人の主人公キム・モミをリレー形式で演じるという異色の構成のなかで、ナナは劇的な人生の転換期を迎えた時期のモミを担当した。
刑務所内での凄惨なバイオレンスシーンや、追い詰められた人間の獰猛な生への執着。重厚なサスペンス・スリラーの枠組みのなかで、彼女が披露した体当たりのアクションと狂気交じりの表情は観客を震え上がらせた。カメラが捉えたのは、アイドル出身というレッテルを完全に吹き飛ばす一人の表現者の姿だった。