韓国内の人口構造において、中国出身者の位置づけは無視できない規模に達しています。韓国法務部の公式統計によると、韓国内の登録外国人約250万人超のうち、韓国における中国人の割合は現在も約40%前後を占めており、最大の外国人グループであり続けています。
ここで重要なのが、韓国における朝鮮族と中国人の違いを正しく理解することです。朝鮮族(中国国籍を持ち、主に中国東北部にルーツを持つ朝鮮民族)は、韓国の「在外同胞法(F-4ビザやH-2訪問就労ビザ)」の対象となり、比較的自由な滞在・就労が認められています。一方で、漢族をはじめとする一般の中国籍保持者は、留学(D-2)、一般就労(E-9等)、あるいは投資ビザなど明確な資格要件に基づいて滞在しています。
韓国在住の中国人人口推移を見ると、1992年の中韓国交正常化以降に急伸し、一時期のコロナ禍による渡航制限を経た後も、首都圏のサービス業や建設業、IT分野などを支える労働力として不可欠な存在となっています。しかし、人口集中とコミュニティの固定化が、市民感情とのギャップを生む要因にもなっています。