Googleの検索窓に店名を入れた瞬間、「まずい」「がっかり」といった否定的なワードがサジェストされる現象には、検索エンジンのアルゴリズム特有の力学が働いている。人はポジティブな情報よりも、「失敗したくない」という損失回避の心理からネガティブな情報を優先して調べる傾向が強い。あじさいのように年間数十万人もの来店客を抱えるメガブランドになれば、検索される回数そのものが天文学的な数字に達するため、ほんの一握りの疑念やネガティブ検索がサジェスト欄に固定化されやすい。
さらには、新千歳空港や函館駅ビル、さらには物産展などへの積極的な出店による露出増加も影響している。かつて「五稜郭の現場でしか食べられなかった幻の一杯」が身近になったことで、希少価値という名の調味料が剥ぎ取られ、フラットかつシビアな舌でジャッジされる機会が増えたことも無関係ではない。