公営住宅の居室設計は、建築された時代によって大きなバリエーションが存在する。最新の公募資料や提供される間取り図を確認すると、昭和末期から平成初期に建てられた団地では和室を中心とした多目的設計が多い一方で、リノベーションが施された住戸や近年建設された最新街区では、全室洋室化やバリアフリー構造が積極的に取り入れられている。
単身者向けの1DKや2Kタイプでは、コンパクトながらもダイニングキッチンと居室が明確に分けられ、プライバシーを確保しやすい構造が支持されている。一方、子育て世帯に人気のアパートメント型3LDKでは、広々としたリビングダイニングに加えて豊富な押入れ・クローゼットを備えており、家事動線に配慮されたレイアウトが魅力だ。公営住宅だからこそ実現できる無駄のない空間利用は、現代のライフスタイルにも十分に適合する。