Hi-STANDARDの歴史を語る上で欠かせないのが、インディーズ史上の金字塔となったメガヒットアルバム『MAKING THE ROAD』である。国内外で爆発的なセールスを記録したこの作品において、恒岡氏のドラミングはまさにサウンドの心臓部であった。
単なるハイスピードなパンク・ロックの枠に収まらない、ジャズやスカの要素すら感じさせる高い演奏技術と、しなやかなシャッフルビート。彼の緻密かつパワフルなリズムアプローチがあったからこそ、Hi-STANDARDのメロディック・ハードコアはジャンルを超えて一般の音楽ファンにまで爆発的に浸透したのだ。
また、彼らが自ら企画・主催した巨大フェス「AIR JAM」は、単なる音楽イベントを超えたストリートカルチャーの集大成となった。スケートボード、グラフィティ、ファッションが融合したあの熱狂の渦の中心には、常にツネ氏が打ち出すタイトでドライブ感あふれるリズムが存在していた。