SWORD地区の日常は、単なるストリートギャング同士の縄張り争いではありません。その背後には、過去の悲劇から生じた深い因縁と、街を飲み込もうとする巨大資本・裏社会の陰謀が横たわっています。
「雨宮兄弟」と「MUGEN」の因縁が生んだ均衡
かつて圧倒的な勢力で街を支配していた伝説のチーム「MUGEN」。総長の琥珀(演:AKIRA)と無二の親友・龍也(演:井浦新)が中心となって立ち上げたチームでしたが、組織が肥大化するにつれて統制を失っていきました。
そのMUGENにたった二人で立ち向かい、互角の死闘を繰り広げたのが雨宮雅貴(演:TAKAHIRO)と雨宮広斗(演:登坂広臣)の「雨宮兄弟」です。この衝突を機にMUGENは解散へ向かい、龍也の事故死によって琥珀は深い絶望に沈むことになります。
さらに劇場版『THE RED RAIN』では、失踪していた長男・雨宮尊龍(演:斎藤工)が登場。雨宮3兄弟の過去に隠された両親の死の真相と、九龍グループを揺るがす「カセットテープ(国家規模の汚職証拠)」を巡る命がけの戦いが描かれました。雨宮兄弟はどのチームにも属さない独立した最強戦力として、SWORDの秩序を陰から左右し続けます。
裏社会の巨頭「九龍グループ」9つの組とSWORD壊滅計画
SWORD地区の裏で糸を引くのが、9つの暴力団組織が連合した「九龍グループ」です。政財界に太いパイプを持ち、カジノ建設を軸とした街の再開発利権を巡ってSWORD地区の壊滅を画策します。
- 九世龍心(演:津川雅彦):九龍グループ総裁。絶対的な権力で組織を束ねる。
- 黒崎君龍(演:岩城滉一):黒崎会会長。冷徹な策謀家。
- 善信吉龍(演:岸谷五朗):善信会会長。凶暴な武闘派でSWORDへ直接的な圧力をかける。
- 家村龍美(演:中村達也):家村会会長。ノボルを利用して山王連合会の切り崩しを図った張本人。
- 劉龍人(演:早乙女太一):劉会会長。若くして九龍グループの幹部に上り詰めた天才剣士。
- 源治(演:小林直己):黒崎会幹部・若頭補佐。機械のように感情を排し、日本刀を手に執拗にコブラや雨宮兄弟を追いつめる規格外の殺し屋。
大人の圧倒的な暴力と権力に対し、SWORDの若者たちがチームの垣根を越えて共闘する構図こそが、『THE MOVIE』から『THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』へと至るシリーズ前半最大のクライマックスとなりました。