言葉のキレとリズム感をストリートからメジャーシーンへと押し上げた立役者として、全米を代表するコメディアンのケヴィン・ハートの存在を無視することはできない。彼のスタンドアップコメディで見せる間合いや、過剰なまでのリアクションとともに繰り出される感嘆詞は、若者たちの会話のリズムを根底から塗り替えた。
その背景には、常に新しい言語表現を生み出し続けてきたヒップホップ・カルチャーの深い影がある。音楽やストリートダンス、グラフィティと不可分に結びついた言葉のグルーヴが、日常の雑談の中に自然と溶け込み、単なるスラングを超えたポップカルチャーのアイコンへと進化を遂げたのだ。