英語の「goods」に由来するカタカナ語の正しい表記は「グッズ」である。「商品」や「品物」を指すこの外来語表記は、末尾の濁音「ds」を日本語の「ズ」に落とし込んだものであり、文部科学省・文化庁が告示する外来語の表記基準に沿った形だ。
言葉の規範を示す三省堂の国語辞典をはじめ、国内のあらゆる主要な辞典においても「グッツ」は採録されておらず、明確な誤記として取り扱われている。正解は例外なく「グッズ」一択だ。
それにもかかわらず誤記が絶えない理由は、日本語の発音特性にある。無意識のうちに語尾の濁音を清音化して発音してしまう習慣や、「バッグ」を「バック」と呼び誤るような音声上の揺れが、表記の混乱を生む最大の原因になっている。