沖縄の澄んだ風をそのまま連れてきたような笑顔。彼女の名を一躍全国区に押し上げたのは、日本放送協会(NHK)の連続テレビ小説『ちゅらさん』のヒロイン・古波蔵恵里役だった。あの天真爛漫な佇まいは、当時の視聴者の記憶に鮮烈な光を焼き付けた。
だが、彼女の真価は単なるアイドル的人気にとどまらなかった点にある。その後も着実にキャリアを重ね、清純派のイメージを軽やかに脱ぎ捨ててきた。母親役、複雑な影を抱える女性、日常の機微を演じ切るバイプレイヤーとしての立ち居振る舞いは、テレビドラマ業界のクリエイターたちから長く絶大な信頼を寄せられている。