過敏性腸症候群にヨーグルトは逆効果?症状悪化の真相と選び方解説

過敏性腸症候群にヨーグルトは逆効果?症状悪化の真相と選び方解説

過敏性腸症候群にヨーグルトは逆効果?症状悪化の真相と選び方解説の背景について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

「腸内環境を改善すれば過敏性腸症候群が軽くなる」と信じ、積極的にヨーグルトを摂取する人が増えています。しかし、臨床現場ではヨーグルトを食べ始めてから症状が悪化したと訴える患者が後を絶ちません。健康な人にとっては有益な乳酸菌発酵食品が、なぜ過敏な腸にとっては刺激となってしまうのでしょうか。

その最大の原因は、乳製品に豊富に含まれる「乳糖(ラクトース)」にあります。乳糖は小腸で分解・吸収されるべき二糖類ですが、日本人の多くは乳糖を分解する消化酵素「ラクターゼ」の分泌量が少ない傾向にあります。分解しきれなかった乳糖が小腸から大腸へと移動すると、腸内細菌によって急速に発酵され、大量のガスや有機酸を発生させます。

さらに、未消化の糖分は浸透圧を高め、腸壁から水分を腸管内へと大量に引き込みます。通常の腸であれば耐えられるわずかなガスの膨張や水分の増加に対しても、知覚過敏状態にある過敏性腸症候群の腸管は「激しい痛み」や「過剰な蠕動運動」として過剰に反応してしまいます。これが、良かれと思ったヨーグルトが激痛やお腹の張りを生み出す根本的な仕組みです。

佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。