彼女の名を世界に轟かせた最大の転機は、1980年に全米全土で放送された全米大ヒットドラマ『将軍 SHŌGUN』だ。大手ネットワークNBCが総力を結集して制作したこの全米超大作において、島田陽子は気高く心優しいヒロイン・まり子役を演じきった。
主演のリチャード・チェンバレンとの息を呑む気迫の掛け合い、そして完璧にコントロールされた静謐な演技は、米国の視聴者と批評家たちを大きな感動の渦に巻き込んだ。その功績が認められ、彼女は第38回ゴールデングローブ賞で主演女優賞(テレビドラマ部門)を受賞。これは日本人女優として歴史に刻まれる快挙であり、ハリウッドにおけるアジア人の描かれ方を根底から変える歴史的瞬間となった。
昨今、Disney+などを通じて新たな解釈でリメイクされた『SHŌGUN』が世界的な旋風を巻き起こしたことで、原点である1980年版と島田陽子の神々しい演技に再び注目が集まっている。オリジナル版で見せた彼女の佇まいは、今なお色あせることのないクラシックとしての威厳を放っている。