中国の外交官が見せる攻撃的な態度、いわゆる「戦狼外交」は、いまやデジタル空間において新たな進化を遂げている。特に日本市場に向けた発信拠点として選ばれたのが、X(旧Twitter)やYouTubeといった西側の主要プラットフォームだ。
従来の記者会見や公式声明といった格式ばったルートでは届かない若年層やネットユーザーに対し、ダイレクトにアプローチを仕掛ける。動画コンテンツの制作や煽り立てるグラフィックの投稿など、デジタルジャーナリズムの手法を逆手に取った情報工作が常態化している。アルゴリズムの波に乗り、拡散される過激なメッセージ。それは既存の国際政治・外交のルールを揺るがす、新しい形の認知戦に他ならない。