2026年6月12日、落語界のみならず日本全国に大きな衝撃が走りました。桂ざこば師匠が大阪府吹田市の自宅で息を引き取り、死因は喘息(ぜんそく)の発作と発表されました。享年76。前日まで普段通りに過ごしていた中での急変であり、あまりにも突然の別れに家族や弟子、関係者は深い悲しみに包まれました。
ざこば師匠の晩年は、まさに病魔との壮絶な闘いと高座への執念の歴史でした。2017年5月に左脳梗塞で緊急搬送され、一時は言語障害や右半身の麻痺が懸念される重篤な状態に陥ります。しかし、不屈のリハビリを経て翌2018年3月には奇跡の復帰を果たしました。
その後も慢性的な喘息や体力の低下と向き合いながら、酸素吸入器を手放せない日があっても「高座でお客さんの顔を見たい」と舞台に立ち続けました。飾らない弱さも見せつつ、命を削って観客に寄り添った師匠の姿は、多くの人々に勇気を与えました。