実際に宿泊した人々の体験談には、思わず首筋が寒くなるようなエピソードが含まれている。ある30代の男性旅行者は、深夜3時過ぎにふと目が覚めた際、閉め切ったはずの客室のドアに向かって誰かが歩み寄る足音を聞いたという。足音はドアの前でぴったりと止まり、数秒間の静寂の後、金属製のドアノブがゆっくりと下へと回された。恐る恐るスコープを覗いたものの、通路には灯りだけが寂しく灯り、誰も立っていなかった。
また、別の家族連れの宿泊客からは、室内テレビの電源が勝手についたり消えたりする怪奇現象の報告もある。電化製品の不具合で片付けることも可能だが、怪異を期待して訪れた宿泊者にとっては、十分すぎるほど恐怖を煽る体験となる。さらに「夜間に浴場へ向かう廊下で視線を感じた」「ツインルームの片方のベッドだけが異常に冷え込んでいた」など、恐怖エピソードの裏側には人間の心理的錯覚と不思議な現象が交錯している。