童磨というキャラクターは、鬼舞辻無惨の配下である十二鬼月の中でも極めて特異なパーソナリティを持っています。人間時代から喜怒哀楽の感情が完全に欠落しており、救済と称して信者や若い女性を喰らい続ける純然たるサイコパスです。
それでありながら、外見は華やかで立ち振る舞いは人懐っこく、誰に対しても親しげに接するという二面性を抱えています。この「底抜けの明るさの裏にある絶対的な虚無感」を表現することは、声優にとっても極めて難易度の高い演技が求められます。
宮野真守はこれまでも、『DEATH NOTE』の夜神月をはじめ、端正なビジュアルの裏に狂気や歪んだ内面を抱えるキャラクターを数多く演じ、国内外から高い評価を得てきました。宮野が持つ華やかで人を惹きつける甘い美声と、ふとした瞬間に覗く冷徹なトーンの落差こそが、童磨の歪んだ人間性を完璧に形作っている最大の理由です。