桂歌丸の最後の真実|酸素吸入器の高座と病床で遺した感動の言葉の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

2018年6月に入り容態が悪化してからも、師匠の意識は常に高座にありました。意識が朦朧とする病床で、枕元に付き添う関係者に向かって「次の出番は誰だい?」「高座の時間はまだか」「芸を磨けよ」とつぶやくなど、夢の中でも寄席の進行や弟子の育成を気にかけていたといいます。

そして、下積み時代から60年以上にわたり師匠を陰で支え続けたのが妻・冨士子(ふじこ)夫人でした。『笑点』の大喜利では恐妻ネタとして格好の笑いのタネにされていましたが、実際は無名時代の貧しい暮らしを内職で支え、闘病中も献身的な介護を続けた最愛の伴侶でした。

師匠は最期を迎える直前、苦しい息の中で冨士子夫人に静かに感謝を伝えたとされています。7月2日午前11時43分、愛する家族と弟子たちに見守られながら、81年の波乱に満ちた生涯に静かに幕を下ろしました。