制作を手掛けた東映アニメーションと、シリーズの生みの親である鷲尾天プロデューサーは、従来の女児向け作品における「お供の妖精」のあり方を根底から見直していた。単なる解説役や可愛いだけのマスコットではなく、物語のドラマを動かす能動的な当事者として妖精を描き出すこと。その挑戦的な試みの集大成がポルンだった。
当時、肉弾戦を前面に押し出したハードなアクション演出で話題を呼んでいた本作において、物語の後半に新たなキャラクターを投入することは大きな賭けでもあった。だが、ポルンという手のかかる存在が加わったことで、なぎさとほのかの精神的な包容力が浮き彫りになり、二人の関係性にも新たな奥行きがもたらされた。
このアプローチは後のアニメ業界全体にも小さからぬ影響を与えた。妖精キャラクター自身が弱さを克服し、主人公たちと対等な精神的成長を遂げるというフォーマットは、以降の長期シリーズにおける確固たる基盤となったのだ。