なぜ広末涼子は、これほどまでに執拗なアイコラの標的となったのでしょうか。その最大の要因は、1990年代後半に巻き起こった異次元の「ヒロスエブーム」にあります。
1995年のデビュー以降、NTTドコモのポケベルCMで全国的な知名度を獲得し、1st写真集『H』や2nd写真集『No Make R』は写真集としては異例のミリオンセラー規模を記録しました。ショートカットと抜群の透明感で「20世紀最後の正統派アイドル」と称され、彼女の動向一つひとつが社会的なニュースとなった時代です。
しかし、その圧倒的な清純派イメージの裏返しとして、ネット黎明期のアンダーグラウンドコミュニティでは「清純派アイドルの偶像を壊したい」という身勝手な欲望が暴走。折しもWindows 95の発売以降、一般家庭に急速にインターネットが普及した時期と重なり、アングラサイトや電子掲示板のアクセス稼ぎの道具として、人気絶頂だった彼女の合成写真が悪用され続けたのです。