「下関から釜山へはフェリーの方が飛行機より圧倒的に楽」という旅慣れた旅行者の言説は、果たして本当なのでしょうか。その真相を客観的なデータと実体験ベースの比較から浮き彫りにしていきます。
最大のメリットは、「時間の有効活用」と「手荷物の自由度」にあります。夕方に下関港から乗船し、大浴場で汗を流して一杯飲んだあと、個室のベッドでぐっすり眠れば、翌朝目覚めたときには釜山の街並みが目前に広がっています。実質的に「移動時間をホテルの宿泊時間に変える」ことができるため、釜山到着の瞬間からフルパワーで観光やグルメを楽しむことが可能です。
また、LCCで頻繁に悩まされる厳しい重量超過料金や、100mlを超える液体物の持ち込み制限が一切ありません。韓国で人気のキムチ、マッコリ、化粧水などを重量を気にせずスーツケースいっぱいに持ち帰ることができる点は、リピーターがフェリーを手放せない決定打となっています。
反面、デメリットとしては「西日本以外の地域からの下関アクセスに時間と費用がかかる点」や、「玄界灘の波が高い日の揺れ」が挙げられます。スピードと効率のみを最重要視する日帰り出張のような旅には不向きですが、移動そのものを楽しむ旅としては極めて完成度の高い体験となります。