映画界の重鎮たちも、この異能の登場を歓迎している。日本アカデミー賞協会の選考委員を務めるあるベテランプロデューサーは、「彼の芝居には、昭和の銀幕スターが持っていたような得体の知れない凄みと、現代的な繊細さが同居している。近年の若手の中では突出した存在だ」と賛辞を惜しまない。
撮影現場での仲間は、共演者やスタッフへの敬意を常に忘れないことでも知られている。カメラのセッティング中も集中力を切らさず、エキストラの動き一つひとつにまで目を配りながら自らの立ち位置を調整する。自己顕示欲ではなく、作品全体の完成度を高めることだけに全神経を注ぐそのプロフェッショナリズムが、一流のフィルムメーカーたちを惹きつけて離さない最大の理由なのだ。