昭和から平成、令和に至るまで、『朝のリレー』は多くの中学校国語教科書に掲載され、世代を超えた共通言語となってきた。10代の多感な時期にこの詩に触れ、地球規模の視野を開かされたという大人は数知れない。
さらに、10代のみならず広く一般に定着した大きな契機として、大手飲料メーカーのテレビCMでの使用が挙げられる。静けさと朝の清涼感を感じさせる映像と共に朗読されたあのフレーズは、忙しい現代人の心に深く染み渡った。朝の一杯を飲む何気ない時間に、自分が地球という巨大なリレーの一走者であるという意識をもたらす力。メディアの枠を超えて愛され続ける理由は、その極限まで削ぎ落とされたシンプルさと普遍性にある。