トラブル対応、他部署との摩擦が生じる調整、マニュアル化されていない泥臭い雑務――こうした業務を他人に押し付ける人間には、共通した思考パターンが存在します。仕事を押し付ける人の心理と特徴を客観的に観察すると、大きく3つの類型に分類できます。
第一に「自己保身・評価横取り型」です。このタイプは自らのKPI(重要業績評価指標)に直結しない業務や、失敗時のリスクが高い仕事を極度に嫌います。部下や後輩に丸投げしておきながら、プロジェクトが成功すれば自らのマネジメント成果として報告し、トラブルが起きれば「担当者の力量不足」と責任転嫁を図ります。
第二に「能力欠如・キャパシティ不足型」の上司です。プロジェクトの全体像を把握できず、タスクの分解や適切な人員配置ができないため、目についた「動きやすい部下」に場当たり的に投げてしまいます。本人は悪気なく「期待している」「君しか頼めない」といった常套句を使い、相手の自尊心をくすぐりながら搾取を正当化します。
第三に「狡猾なフリーライダー型」の同僚です。チーム内で弱者を嗅ぎ分ける嗅覚に長けており、自身の業務を「体調不良」「スキル不足」などを理由に巧妙に周囲へ転嫁します。こうしたテイカー(搾取者)に対して感情的に怒りをぶつけても、のらりくらりと躱されるか、被害者面をされるのが関の山です。心理的背景を熟知したうえで、冷徹かつシステム的に対応する姿勢が求められます。