ネットの掲示板やSNS上で「絶対に入力してはいけない」と拡散される座標や、ストリートビューに映り込んだ奇怪な光景。その代表例として長年話題に挙がるのが、路上に立ち並ぶ不気味な集団や、空中に浮かぶ巨大な人影のような奇妙な場所です。しかし、それらの背景を公的記録や関係者の証言をもとに検証すると、恐怖のヴェールは驚くほど論理的に剥がれ落ちます。
かつて東京都三鷹市の路上でストリートビューカーが捉えた「鳥の頭を持つ人間たちが立ち並ぶ光景」は、世界的なオカルトファンの間でも大きな騒乱を巻き起こしました。しかし、その正体はウェブメディア「デイリーポータルZ」のライター陣や多摩美術大学の学生たちによる意図的なゲリラパフォーマンスでした。撮影車両が通過するタイミングを綿密に予測し、マスクを装着して待ち構えていたという舞台裏が、のちに企画側の手記やメイキング記事で詳細に明かされています。
また、スイスの高速道路沿いの上空に「神のような黒い巨影」が映り込んでいると騒がれたケースでは、Googleの技術部門からの技術報告等により、360度カメラのレンズに付着した微細なホコリや水滴が、超広角パノラマ合成(スティッチング処理)のアルゴリズムによって引き伸ばされ、不気味な人影として再構築された現象であったと結論づけられています。
さらに、砂漠の真ん中に突如現れる巨大な幾何学模様や謎の建造物に関しても、石油探査用のターゲットマークや、環境保護団体によるランドアート(大地をキャンバスにした芸術作品)であることが現地調査で確認されています。このように、ネット上で語られる「説明不能な怪異」の大多数は、人間の創造的な悪戯か、最先端の撮影システムが引き起こした物理的エラーに過ぎません。