インターネット上の古書売買掲示板やSNSでは、『サンタフェ』の価値に関してしばしば誤った情報が拡散されています。取引で失敗しないために知っておくべき真実を整理します。
誤解1:「初版(第1刷)なら無条件で高額プレミアが付く」
古書市場では初版が高く評価されるのが通例ですが、『Santa Fe』は発売前の予約殺到により初版の印刷部数自体が数十万部規模に達していました。そのため、単に「初版であること」だけでは決定的な高額要因にはなりません。市場が求めているのは「初版」かつ「紙面の白さが保たれている極美品」という掛け合わせです。どれほど初版であっても、タバコ臭や湿気によるカビ、カバーの破れがあるものは1,000円以下の価値にとどまります。
誤解2:「帯(オビ)がなくても本体が綺麗なら高く売れる」
コレクター市場における『サンタフェ』の査定において、「帯の有無」は価格を左右する最大の分岐点です。本書の帯は大型で破れやすく、当時多くの購入者が邪魔になって廃棄してしまいました。現在、帯が欠品しているだけで査定額は半分以下に下落します。帯の折り返し部分の破れがないかどうかも厳格にチェックされます。
誤解3:「重版(2刷以降)は価値がゼロに近い」
重版であっても、当時のオリジナルカバーと帯が完璧な状態で保存されていれば、2,000円〜3,000円台で取引されます。写真集としての印刷クオリティは初版・重版で大きな差がないため、実見用・鑑賞用として状態の良い重版を探している実用派の読者層が常に存在するためです。