1886年の創立以来、宮城の地で女性の自立と人格形成を支え続けてきた歴史は伊達ではない。宮城学院は押川春義やW.E.ホーイらによって蒔かれた種が芽吹き、東北の女子教育の草分けとして確固たる地位を築いてきた。礼拝堂に響くオルガンの音色や緑豊かなキャンパスの佇まいは、卒業生たちの誇りであり続けている。
だが、伝統にあぐらをかく余裕は今の高等教育界にはどこにもない。近年の大学改革では、英語教育の徹底的な強化や、デジタルスキルを身につけた女性リーダー育成プログラムが次々と投入されている。単に旧時代の女子教育イメージを踏襲するのではなく、グローバルとローカルの双方に目を向ける『グローカル』な視野をどう育むか。現場の教員たちは、カリキュラムの細部に至るまでメスを入れ続けている。