ネット上のまとめサイトや匿名掲示板では、事実に基づかない過激なラベリングが散見されます。ここでは、特に多く見られる3つの誤解について検証します。
1つ目の誤解は、「反戦や脱原発を訴える芸能人はすべて共産党員である」という短絡的な決めつけです。憲法擁護や平和運動、環境問題に関する発言は、個人の倫理観や表現者としての信念に基づくものが多く、特定の政党所属を意味するものではありません。共産党の集会や赤旗紙面がそうした著名人の言葉を取り上げることが多いため、外部から「党員」と混同されやすい構造があります。
2つ目の誤解は、「一度でも赤旗に載ったらCM契約を切られる」という都市伝説です。大手広告代理店関係者によると、広告主が問題視するのは「特定の政党への直接的な金銭的支援や過激な政治活動」であり、日曜版の文化欄での映画告知程度でスポンサー契約が解除される事例はまずありません。実際、大手ナショナルクライアントのCMに多数出演している看板俳優が、日曜版の表紙やインタビューを飾るケースは日常的に見られます。
3つ目は、歴史的経緯による演劇界との結びつきの一般化です。歴史的に前進座などの一部新劇劇団は共産党と友好的な関係を築いてきましたが、それを「日本の芸能界全体に共産党の地下ネットワークがある」といった陰謀論に飛躍させる言説には何の根拠もありません。