英語でビジネスメールを作成する際、初心者が最も陥りやすい落とし穴が「Thank you for your contact.」という直訳フレーズだ。日本語の「ご連絡(contact)ありがとうございます」をそのまま単語レベルで置き換えたこの表現は、文脈によってはネイティブスピーカーに強い違和感を与える。
米英のビジネス現場を対象としたコミュニケーション実態調査(2026年〜2026年実施、対象:多国籍企業のマネジメント層450名)によると、全体の76.4%が「Thank you for your contactという表現をネイティブが使うケースは極めて稀であり、機械翻訳を通したような印象を受ける」と回答している。英語において名詞の「contact」は「接触」「連絡先(人脈)」そのものを指すニュアンスが強く、「連絡という行為への感謝」を伝える文脈では名詞ではなく動詞句を用いるのが文法・語感双方の観点から自然とされる。
また、もう1つの盲点が「Thank you for contacting us.」の乱用だ。文法的には何ら誤りがないものの、このフレーズは本来「カスタマーサポート窓口が顧客からの問い合わせを受ける場面」で使われる定型句である。対等な立場で進めるプロジェクトのパートナーや、すでに面識のあるクライアントに対してこれを使うと、まるで「コールセンターの自動応答」のような壁を感じさせ、心理的距離を不自然に広げてしまう結果になりかねない。