現在、庭園鑑賞をより深く楽しむための動線設計に注目が集まっている。週末やイベント期間中のピークを避け、静けさの中で庭園の真価を味わうには、開園直後の午前9時から10時半、もしくは西日が傾く15時以降の訪問が決定打となる。団体客の動線は「山のゾーン」から順路通りに進む傾向が強いため、あえて時計回りで「海のゾーン」へ先行する逆ルートをとれば、無人の回廊や橋を独り占めできる確率が格段に上がる。
撮影における最大の穴場は、大海を見下ろす高台の東屋から少し外れた竹林の小径だ。ここからは、青々とした竹の合間越しに潮見亭の屋根瓦と飛び交う大型旅客機の機体をワンフレームに収めることができる。伝統的な数寄屋建築と最先端の航空機という異色の対比は、他では撮れない唯一無二のアングルとなる。さらに、池の飛び石を渡る際は、水面に映るリフレクションをローアングルで狙うことで、奥行きのあるドラマチックな1枚が完成する。