「ドラッグストアの塗り薬やオロナイン、市販の抗生物質軟膏で粉瘤を治せるか」という疑問を持つ方が多くいますが、市販薬で粉瘤を根治させることはできません。
市販の外用薬や抗生剤入り軟膏は、皮膚表面の細菌増殖を一時的に抑える効果しか持ちません。薬の有効成分が皮下深層にある「袋の壁」を溶かして消滅させることは生化学的に不可能です。「薬を塗ったら腫れが引いた」と感じる場合も、粉瘤自体が治ったのではなく、一時的な軽度の二次感染が鎮火したに過ぎません。芯である袋が存在する限り、数ヶ月から数年単位で再び肥大化します。
また、市販の吸出膏(たこの吸出し等)を使用して無理やり皮膚に穴を開けようとする行為も極めて危険です。強酸・強アルカリ性の成分で皮膚を化学熱傷させ、広範囲の潰瘍やケロイドを形成するリスクがあるため、日本皮膚科学会の診療指針でも推奨されていません。