門倉健氏の野球人生は、日本プロ野球(NPB)屈指の「タフな大型右腕」としての誇りに満ちていました。1973年7月生まれ、埼玉県出身の同氏は聖望学園高校から東北福祉大学へ進学。大学時代には全日本大学野球選手権で好成績を収め、1995年のドラフト2位で中日ドラゴンズへ逆指名入団を果たしました。
193センチという恵まれた体躯から投げ下ろす角度のあるストレートと、落差鋭いフォークボールを武器に、ルーキーイヤーから一軍で活躍。その後、近鉄バファローズへのトレード移籍を経て、2004年からは横浜ベイスターズの先発ローテーションの柱として君臨します。特に2005年シーズンには177奪三振を記録して最多奪三振のタイトルを獲得し、名実ともにセ・リーグを代表するドクターKとなりました。
2007年にはFA権を行使して読売ジャイアンツへ移籍。その後、アメリカ球界挑戦を経て韓国プロ野球(KBO)のSKワイバーンズやサムスン・ライオンズでプレーし、日韓両国で通算100勝以上を記録するなど、国境を越えた先駆者としての実績も残しています。現役引退後は韓国での指導者経験を経て、2019年から古巣である中日ドラゴンズの二軍投手コーチに就任。若手育成の手腕を期待されていた矢先の出来事でした。