お清めの塩を使う際、最も重要な鉄則は「自宅の玄関に入る前(敷居をまたぐ前)」に行うことです。一度でも家の中に入ってしまうと、外から持ち帰ったとされる「ケガレ(気枯れ・穢れ)」を屋内に引き入れてしまうという考え方に基づいているためです。
体に塩を振る順序には決まった作法があります。基本の流れは以下の3ステップです。
① 胸(上半身)にひとつまみ振る
小袋から塩を右手の指先でひとつまみ取り、左胸から右胸のあたりへ軽く振りかけます。
② 背中(肩まわり)にひとつまみ振る
続いてもうひとつまみ取り、背中や肩越しにかけるように振ります。手が届きにくい場合は、肩口に軽く振りかける形でも構いません。
③ 足元にひとつまみ振り、足で踏む
最後に足元へ向けて塩を振ります。足元に落ちた塩を靴の裏でしっかり踏みしめてから、玄関の扉を開けて家に入ります。衣服についた余分な塩は、手で外側へ払うように落としてください。
同居している家族がいる場合は、「家の中にいる家族に出てきてもらい、外にいる参列者へ塩をかけてもらう」のがより正式な作法とされています。その際、家族は玄関の敷居を踏み越えずに内側から塩を振るのが通例です。一人暮らしの場合や深夜の帰宅で同居人が就寝している場合は、自分自身で前述の順番通りに振れば何ら問題ありません。