独特の存在感で人気を博したストレッチマンは、元々日本放送協会(NHK)が企画した学校放送の枠組みから誕生した。当時、肢体不自由児をはじめとする特別支援教育の現場では、子供たちが楽しく主体的に体を動かせる工夫が強く求められていた。そこで考案されたのが、身体をほぐす動作をエンターテインメントへと昇華させた教育テレビ番組のフォーマットだった。
単なる体操の解説にとどまらず、子どもたちが大好きな特撮ヒーローの要素を取り入れたことが画期的だった。怪人と戦いながら自然と肩や足を伸ばすストレッチ体操を実践させるアイデアは、現場の教員や専門家からも高い支持を獲得。怪人を倒すエネルギーとして「ストレッチパワー」が溜まるという演出は、視覚と体感を結びつける見事な工夫だった。