かつて若者が街に集まる理由は、口コミや友人間の直接的な繋がりが主だった。しかし、現在の現象を後押ししているのは間違いなくアルゴリズムだ。TikTokやX (旧Twitter)といったプラットフォーム上では、「トー横」をハッシュタグに冠した動画や投稿が連日無数にバズを生み出している。
家庭や学校で孤独を抱える若者がスマホ画面をスクロールした時、レコメンド機能は「同じ悩みを持つ仲間が集まる場所」としてトー横の映像を次々と提示する。病んだ心情や退廃的なカルチャーが美化され、動画を通じて「ここへ行けば居場所がある」という幻想が拡散されるのだ。結果として、地方から上京してきたばかりの少女たちが、スマホ一台を手に新宿の路地に吸い寄せられていくリアルな構造が存在する。