「歌舞伎座の一幕見席は、今でも当日窓口に並べば買えるのか?」という疑問に対する現場の回答は、「購入できる可能性はあるが、前日オンラインでの事前確保が事実上の鉄則」です。松竹が導入した現行システムにおいて、一幕見席のチケット販売は松竹の公式予約ポータル「チケットWeb松竹」の一幕見席専用予約ページを軸とした運用に完全移行しています。
具体的な販売スケジュールとして、観劇希望日の「前日昼12時(正午)」にオンライン予約が一斉スタートします。利用者は事前に会員登録(または都度購入手続き)を済ませたスマートフォンやPCからアクセスし、観たい部・幕および座席番号を指定して購入を完了させます。決済完了後に発行されるQRコードチケットをスマートフォン画面に表示するか、あらかじめ印刷して劇場へ持参する仕組みです。
では、当日券の窓口販売はどうなっているのでしょうか。松竹関係者への取材および劇場案内によると、オンライン予約で定員に達しなかった残席、あるいは立見券の取り扱いがある場合に限り、歌舞伎座1階正面左側の一幕見席専用切符売場(または専用エレベーター前)にて当日販売が実施されます。しかし、人気俳優の襲名披露公演や話題の新作歌舞伎、屈指の名作舞踊が並ぶ公演では、前日12時のオンライン発売開始から数分で座席が蒸発することも珍しくありません。「当日ふらりと窓口に行って購入する」という行動パターンは、完売による空振りのリスクが極めて高いのが実情です。